はやみずの「は」

逃げまわる生き方

最近、現実逃避こそ生きる道なのではないかと考えたりしている。

現実逃避とは、今自分がやるべき事から目を逸らして、別のことをやるということ。 これはある側面では投資といえる。

プログラミングをはじめたのは、中学のころ勉強するのがつまらなくて別の事をやりたくなったからだった。高校でも勉強することから現実逃避して、科学部の部活動に精を出していたおかげでアメリカの科学フェアに出場できて、論文の書き方や英語でのプレゼンについて学ぶことが出来た。大学に入ってからも、必修の授業がつまらないのでゲーデル不完全性定理を証明する講義をとってみたら、チューリングマシンラムダ計算・ペアノ算術の等価性について学ぶことが出来、結果として計算機科学に対する理解の素地となった。実験実習のレポートから逃避するために、当時始まったばかりのTwitterEmacsから使うためのメジャーモードを書いてみたりして、知らぬ間に海外の人にも使われるようになった。

もちろん、なんだかんだで目の前の物事も片付けてきたから大きな破綻もなく今のところ人生を歩んでこれているけれど、現実逃避で知らぬ間に積み重ねてきたものが無ければこれほど楽しい人生にはならなかったと思う。

これからも、積極的に現実から目を背けて生きていきたい。